放送と通信と日常と
by tkt33
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戦争の悪夢
 LAタイムズの記事

 PTSDという病気をご存知だろうか。正しくはPost Traumatic Stress Disorder、心的外傷後ストレス障害と訳されている。簡単に説明すると、精神的に強い衝撃を受け、それがトラウマとなって引き起こされる病気だ。体験を反復的に想起させられてしまったり、悪夢として見ることで、精神的に非常に不安定な状態になってしまう。
 元来病気自体はあったのだろうが、名がつけられ、社会的に認知されたのは近年、ベトナム戦争後だ。

 我々が普段暮らしている分には、身の危険を感じるようなことはそうそうないし、もしあっても、それは非日常かつ稀なケースでしかない。だが、戦場では死は日常だ。死に触れ、死を意識する。同僚が殺されていく。敵を殺さなければ、自分もすぐに殺されてしまう。

 指先に力をこめることが出来れば、殺すのは簡単だ。ほんの一瞬で、相手の命を奪うことが出来る。ただ、その瞬間から境界線を越えることになる。自分がいるのは別の世界だ。もう戻れない。
 ベトナム帰還兵のうちの自殺者は数万人に上る。全米にいる路上生活者のうち、8割はベトナム帰還兵だそうだ。麻薬中毒、アルコール依存症。戦争の悪夢は今尚兵士たちを苦しめ続けている。

 今朝、新聞の国際面に冒頭で紹介した兵士の記事が小さく出ていた。派兵された兵士は圧倒的に少ないにしろ、また、歴史は繰り返す。

 戦場に派遣されたとは言い難いかもしれないが、自衛隊員の安息を祈る。
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by tkt33 | 2005-01-14 22:14 | Op-Ed
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