今朝の日経に、W杯に関してのジーコのインタビューを載せたコラムがあった。
戦術や試合中の細かい動きに関してのコメントもあったが、ジーコが総じて語っていたのは「日本人の弱さ」であった。
「全体練習の後に補強練習をする者もいれば、すぐ引き上げてしまう者もいた。それは周りからのプレッシャーを感じていないからではないか。負けて国に帰ってもトマトや卵をぶつけられるわけではない。そういう行為は決していいことではないが、厳しさのある国にはかなわない」
非常に印象的なコメントだ。選手達が全くプレッシャーを感じていなかったか、というとそうではないだろう。ジーコは、世界のトップレベルで戦うには「足りない」と言っているのだ。そして当然「卵をぶつけろ」と言っているわけではない。
日本人は個を大切にするあまり、自己中心的になっていはしないだろうか。そしてそれは「背負っている」という自覚を薄れさせてはいないだろうか。何もサッカーに限った話ではない。ジーコが言わんとしていることからは、多くの背景を考えるきっかけになっているはずだ。
W杯はまた4年後にあるが、果たしてそれまでに日本人はどれだけ成長出来ているだろうか。