放送と通信と日常と
by tkt33
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テレビは終わってなどいない
 先日、Interop2007を見学してきた。といっても、目的は古川氏の講演を聴講することだったが。『IPNetwork新時代』と題された講演であり、内容もまさにIPNertworkのこれからを垣間見ることが出来る素晴らしいものだった。




 ただ個人的に収穫が大きかったのは、IPNetworkどうこうというよりも、通信と放送の融合の方向性のようなものが見えてきたことだ。
もはや、BBCは、自身をテレビやラジオやこれに付随するニューメディアサービスをを行う放送局と考えるべきではない。私たちの目的は、あらゆるメディアを使って、あらゆるデバイスに向かって、公共サービスを視聴者に届けることにあるべきなのだ
 氏は、講演の中で上記のBBCのデジタル戦略「Creative Future」構想を引用し、「コンテンツが放送で届くのか、IPネットワークで届くのかといったことを気にする時代は終わった」と結んでいた。

 昨今、「テレビCMの崩壊」だの「さよならテレビジョン」だのと、「テレビ時代の終焉」を匂わせる記事が非常に多いように思う。だがそこに表れる「テレビは落日の広告メディアである」という解釈には疑念感を抱かざるを得ない。

 確かに企業の視点からはテレビもインターネットもどちらも広告メディアであることには間違いない。インターネット広告には、テレビ広告では不可能な効果を生み出すものもある。しかしユーザーにとってはどうか。テレビもインターネットもコンテンツを楽しむメディアであり、広告を見る為のメディアではない。インターネットがそうであるように、コンテンツそのものの価値はユーザーが決める。選ぶのはユーザーなのだ。

 放送局は、たった1時間の番組でも、何人ものスタッフ、何倍もの時間、数百万円単位のお金をかけて最高のものを創り上げる、ということを何十年も繰り返してきた。確かにインターネットのコンテンツは面白いが、テレビのコンテンツもまた面白いのだ。「テレビは終わらない」という認識は驕りではなく、そこに生きるものの誇りと自信なのである。

 テレビ局とは、満身創痍の広告媒体で勝負する企業ではなく、圧倒的な量と質を誇るコンテンツホルダーだ。今後適切な法改正さえあれば、直ぐにでも放送から通信へその間口を広げるだろう。テレビは終わってなどいないのだ。

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古川氏のブログ
ITmediaレポート
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by tkt33 | 2007-06-15 12:01
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