VMware,アプリケーション仮想化ソフトウエアのThinstallを買収へ
アプリケーションの仮想化ってどういうこと?という感じだったので調べてみた。
Thinstall はアプリケーションを分離された環境で単一の実行可能ファイル(EXE)に変換し、インストールやシステムの変更などを不要にする仮想化プラットフォームです。Thinstallを利用することでシステム管理者を悩ませていたアプリケーションに関わる問題を解決へと導くと共に、近年高まりつつある XP、Vista、.NET などへの移行に関しても強力なソリューションとして役立ちます。
とのこと。結局何が出来るかというと、OfficeやらOracleクライアントやらを、インストール不要でexeから直接起動出来るパッケージを作ってくれるわけだ。
以下がアーキテクチャの図。
Thinstallを利用してEXEを作成すると、Thinstall VOSという機能でDLLやらレジストリやらを仮想化してくれる。使う側にはThinstallのインストールも不要で、(例えばOffice2007の)作成したexeをコピーしてきて実行するだけでソフトウェアを利用することが出来る。
特徴的なのは、動作させる環境がある程度異なってもアプリケーションが使えるということ。NTのアプリケーションがVistaで動いたりするらしい。
ソフトウェアのパッケージングの流れは、
1. Thinstallをインストール
2. システムをスキャン
3. パッケージング対象のソフトウェアをインストール
4. システムを再度スキャン
5. インストールされているソフトウェアが一覧表示されるので、
選択してパッケージング用のファイル群をエクスポート
6. ソフトウェアの設定
7. パッケージング
という感じ。レジストリはTVOSで仮想化されてしまうので、6番でテキストファイルを編集して設定するみたいだ。この辺はバージョンがあがるともっと楽になるかも。
塩漬けにされた業務アプリケーションがぼこぼこあるようなとこだと利用価値は高い。
Thinstallかどうかはわからないけど、こういったアプリケーションの仮想化という考え方は、企業の端末管理にもどんどん利用されていくことになるんじゃないだろうか。
情報システム部門も楽になっていいね。
参考
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仮想化が注目される理由