放送と通信と日常と
by tkt33
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カテゴリ:本棚( 5 )
not satisfactory but satisfactory
 どれだけ面白い本でも、物語に入っていくにはどうしても時間がかかる。あまり本を読まない人が、よく「読みたいとは思うけど、手をつけるまでがどうしても。」なんて言ったりするけど、まさしくその通りだ。

 よく知った話は別として、初めて読む本の場合には、当然ながら読み始めの数ページで登場人物の名前だとか作中の舞台だとか人間関係だとか、ずいぶんいろいろと覚えないといけない。それが頭に入ったところでようやく面白くなる。

 長い前置きだったけど、最近、藤沢周平の『龍を見た男』を読んだ。で、これがまた今まで読んだ本のどれとも違った魅力があった。何が違うかって、「物足りない」だ。

 登場人物も覚えた。作品の舞台のイメージもわいた。人間関係もわかってきた。ただ、さあこれからだ、って時にさらっと終わる。これから何が起こるのか、楽しみで仕方ないのに、その世界ごとひょいっと隠されてしまう。新鮮な味わいだった。

エキサイト社長・山村幸広とお寿司
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by tkt33 | 2005-02-02 15:23 | 本棚
食わず嫌い
 食事では全然無いのに、それ以外で食わず嫌いを結構する。例えば本とか。言ってみれば「読まず嫌い」ってとこで、まず流行りものが駄目だ。ハリーポッターとか。読んだら間違いなく「ああ、すげー面白いこれ」とか言うんだろう。そんなことはわかってる。ただ、流行ってるうちはまるで読む気がしない。

 あんまり前おきとは関係ないけど、最近やっと推理小説を読む気になった。で、手に取ったのが宮部みゆき著『火車』だ。

 ファンタジーでメルヘンチックな話でもない限り、フィクションは「現実と隣り合わせ」ってのが一番面白いと思う。あまりに突飛な話は嘘くさい。事実は小説より~なんて言葉があるけどまさしくその通りで、「小説は事実より事実らしく」作られてるんじゃないだろうか。

 脱線したけど、『火車』は普通に面白かった。次のページが気になって、読むのが止まらない。気づいたら朝4時だった。

 現実の世界にはあちらこちらに深い闇があって、でも普通に生活してるとその部分はやっぱりよく見えない。見えないから人は頭で創造する。『火車』はその見えない部分をすごい臨場感で創造させてくれる、震える本だった。
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by tkt33 | 2005-01-20 20:43 | 本棚
固定概念とか
 フラワーアレンジメントへのトラックバック。

 三浦綾子著『塩狩峠』を読んだ。もちろん面白かったし、なんていうか、とても綺麗な文体の小説だった。

more...
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by tkt33 | 2005-01-06 16:09 | 本棚
小泉八雲は好きだけど
 中学くらいの時にリングを読んで以来、ホラー小説はほとんど読まない。そこにある言葉の一つ一つが、直接頭の中に入り込んできて、夜中に震えながら読んでた覚えがある。身の毛もよだつ恐怖ってやつだ。

 文字の場合は、臨場感が映画のそれとは格段に違うと思う。自分の頭の中で音も映像も創り出して、そこで登場人物達を動かしていくわけで、ある程度の制約の中で、自分の想像で世界が出来上がることになる。本を読んでから映画を見ると大体がっかりするのは、他人が描いたイメージと自分の描いたイメージが違うからなんだろう。実際リングも映画やドラマはたいしたことなかった。

 で、今更ながら山本文緒の『ブルーもしくはブルー』を読んだ。「不思議な話でおもしろいよ」とかなんとか言われてごり押されてだ。ただ、読み進めていくうちに気がついた。確かに不思議な話だ。ついでにおもしろい。でもかなり怖いんだ。やられた。ホラーはごめんだって言ったのに。
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by tkt33 | 2004-10-28 16:47 | 本棚
涙を流し 瞼を腫らし 祈るほかにないのか?
 昔読んだ本も、時間をおいて読んでみるとまた全然違った顔を見せてくれる。最近は兎の眼を読んだ。

 人はいろいろな出来事から、日々影響を受けて成長していく。その中でもとりわけ多くの影響を与えるのが小学校の先生だろう。そりゃそうだ。人格形成ってよばれる時期を、家で親と接する時間よりも多く子供と共有してるんだから。
 俺は多分その辺はわりとついていて、尊敬も出来るし好きだったし、まあいい先生にめぐりあえたんじゃないかなと思う。

 ただ最近じゃろくな教師がいないなんて話をよく聞く。もし本当にそうなら、それってすごく悲しいことだ。
 結局、未来を創っていくのは新しい世代で、そういった意味での教師の責任てのはほんとに大きなもんなんだと思う。自覚があったって大変だろうに、自覚もない奴に出来るわけがない。

 読みながら、そんなようなことを考えた。懐かしい本だった。
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by tkt33 | 2004-10-12 09:37 | 本棚
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